PI3K(Phosphoinositide 3-kinase)は、細胞内シグナル伝達に関与する酵素で、細胞の増殖、分化、生存、代謝、運動、アポトーシス抑制などを調節します。PI3Kは、細胞膜の脂質分子をリン酸化することで、下流のシグナル伝達経路(特にAkt/PKB経路)を活性化します。この経路は、正常な細胞機能に不可欠ですが、PI3Kの異常活性化は、がんや糖尿病、免疫疾患など多くの病態に関連しています。
PI3Kは3つのクラス(I、II、III)に分けられ、特にクラスI PI3Kはがん研究や薬剤開発で注目されています。PI3K阻害薬は、がん治療における有望な標的として研究されています。
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