NF-κB(Nuclear Factor kappa B)は、細胞内で炎症応答や免疫反応、細胞増殖、アポトーシスの調節に関与する転写因子です。病原体の侵入やサイトカイン、ストレスなどの刺激によって活性化され、核内に移行して炎症性サイトカイン(例:IL-1、TNF-α)、接着分子、酵素(例:COX-2)の遺伝子発現を調節します。
NF-κBの過剰な活性化は、慢性炎症、自己免疫疾患、がんの進行と関連があるため、NF-κBを抑制する治療法が注目されています。逆に、適切なNF-κBの活性は感染防御や傷害からの回復に重要です。
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